先生の指示が多い。
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活動時間が減る。
⬇
ザワザワする。
集中力がなくなる。
プール指導で何よりも優先して気をつけないといけないことは、安全面。
しかし、こんな状態だと子どもの気が緩み、先生も余裕がなく、安全に行うことが難しくなりますよね。
先生が指示を出さなくても、子どもが動くようになるなんていいと思いませんか?
【音楽×水泳指導】メリットとデメリット
プールの授業で音楽をかけると、どんなメリットやデメリットがあるのか、まとめました!
・子どもは見通しを持って行動できる。(先生も)
・先生の指示が少なくなる。
・先生は安全面に注力できる。
・音楽で授業が進むので、授業のテンポがいい!
そうすることで、先生の視野が広くなり、安全面に気をつけ、個別に声掛けをすることができます。
・音楽を流すのを嫌がる先生がいるかも?!
・授業の流れができるまで、2時間ほどはかかる。
「えっ、なんでわざわざ音楽かけるの?」
とおっしゃる先生もいるかもしれません。
実際私の勤務校でも、水中ダンスの時は音楽を流すけど、他の場面で流す先生は多くありませんでした。
初めの1,2時間は丁寧に進めて行く必要があります。
そうしないと、自分もすごく不安になってしまいます。
初めの2時間ほど丁寧に指導すれば、その後の授業はすごく楽になりますよ!
持っている先生も多いと思いますが、音楽を流す時便利なのはBlutoothのスピーカー!
予算は6000円ほどで、体育や音楽、発表会、お楽しみ会などに大活躍。
軽くて運びやすいので、泊行事にもぴったりです。
防水のスピーカーならプールにも!
どれくらいの広さでも聞こえるかは、購入する前に要チェック!
Anker Soundcore 2
Bluetooth 5 スピーカー 24時間連続再生
ソニー(SONY) ワイヤレススピーカー SRS-XB100:
クリアな と重低音再生/防水・防塵対応 IP67/
音楽を流す場面は?
プールの授業で音楽を流す時間は、授業の前半です!
前半は音楽を流しながら授業を進め、中盤から後半は、その日に身につけてほしい泳法や泳力別などを行っていきます。
・準備体操
・水浴び・シャワー
・水慣れ・水中ダンス
・けのび・バタ足・クロール(3年生以上)
これで完璧?!授業の流れをマスター
準備体操
準備体操するとき
「並んで!」「遅い!」「屈伸!」「イチニ、サンシ!」
と声を張り上げていたら、疲れませんか。
熱く指導する先生と白けてしまう子どもたちって、よくある風景ですよね?!
そうならないために、音楽で授業の流れを作りましょう!
音楽が流れたら準備体操始め!
先生の指示はいりません。
私はだいたい子どもが集まったら、音楽スタート!
全員が集まって整列するまで、待ちません。
音楽が聞こえたら、子どもたちは勝手に体操を始めます。
先生の全体への指示はなし!
必要な子どもにだけ、個別に声をかけるようにしましょう。
準備体操の曲は、バラードでしっとり始めてもいいし、授業の導入なのでテンポのいい曲でもいいですよね!
私はゆっくりした曲でストレッチを多めにしてます。
ゆっくりした曲なら、『ひまわりの約束』『ドライフラー』、SEKAI NO OWARI『RAIN』、テンポのいい曲なら、Ado『新時代』などはいかかですか。
先生の音楽の好みがでますよね(笑)
シャワーも音楽でノリノリに
音楽が終わると、子どもたちは勝手に元の場所に整列します。
2曲目が流れれば、順番にシャワーで水浴びです。
シャワーの時の曲選びが、一番自由度が高いです!
なんでもいいんです!ノリが良い曲がオススメです。
今年なら、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』なんていかがでしょうか?
昔、ドラゴンボールの曲にしていた先生もいたり、私はBTSの曲をかけたりしていました。
流行りの曲にすると、プールを嫌がる高学年の女子が喜びますよ。
ここでも先生の指示は不要。
「この曲が流れてるから、次はシャワーだ。」
と、子どもたち自分たちで行動します。
先生は全体への指示が要らない分、シャワーが苦手な子や皮膚が弱い子など、個別に支援が必要な子に声をかけを。
全体を見渡して安全にプールサイドに並べているかなど、余裕を持って確認できます。
プールサイドに全員が静かに並べたら、バディ(2人組のペア)で安全面や体調を確認。
ここでは音楽を一度止めて、全体の安全確認をします。
賑やかな授業の導入がここでガラッと変わり、シーンとした緊張感のある雰囲気をつくります。
メリハリをつくることで、子どもたちの意識を高めます!
水中ダンスで楽しく水慣れ
水慣れは、「もぐる」「浮く」「動く」など学年に合わせてすると思います。
ペアやグループに発展していったり、ゲームをしたりして楽しく水慣れできるといいですね!
ここでは、音楽で水中ダンスを!
泳げる子も、苦手な子も、音楽に合わせて楽しく水中で体を動かせます。
水中ダンスの定番と言えば「エビカニクス」ですよね?!
私の勤めた自治体だけでしょうか?!
学年ごとに、オススメの水中ダンスを紹介します!
水中ダンスと言えばこの曲!
【低学年向け】
・『エビカニックス』
YouTubeで検索して、ダンスはそのまま水中ダンスとして使えます!
この曲は4年生くらいまでOK!高学年で使ってる先生もいましたよ!
・『崖の上のポニョ』
私は2年生でこの曲を使ってやりました。
ペアやグループが出てきて、楽しいですよ。
1〜3年生向きです。
こちらのサイトから、詳しい資料、ポニョのふりつけを見ることができます。
【高学年向け】
・『夜に駆ける』YOASOBI
YouTubeで、ライザップのダンスダイエットでこの曲が使われていて、それを参考にしました。
これが水中ダンスに合うんです!
曲の間奏には、クロールや平泳ぎの手の動きや、ペアで水掛け、水中を走るなどを入れて アレンジしました!
恥ずかしさが出てくる高学年でも楽しめる曲です。
泳ぐ時にも音楽を!
3年生以上だと、けのびとバタ足まで、5年生以上だと、クロールまで音楽をかけてします。
ここまでを毎回同じルーティンにしておくのがポイント!
そうすることで、子どもは見通しを持ちやすくなります。
苦手な子や、支援が必要な子は見通しを持つことが安心感につながります。
泳ぐ時にオススメの曲は、『春が来た』!
意外ですか?(笑)
そうです、童謡の「春が来た 春が来た どこに来た♫』です。
新任の時にお世話になった体育に詳しい先輩が教えてくれました。
この曲の拍が、泳ぎや息づきに合うとおっしゃってました。
イメージは『春が来た』の曲のテンポで、曲選びです!
私はMr.Childrenの朝ドラの主題歌になった『ヒカリノアトリエ』や世界水泳のテーマソングになったB’zの『ウルトラソウル』でしたことがあります。
この2曲、『春が来た』のイメージと違い過ぎますか?(笑)
合う曲を探してみてください!
安全に水泳の授業を行うために
私は水泳の授業が始まる前、すごく気が重いです。
命を落とす危険もある水泳の授業。
「安全面に気をつけられるように余裕を持って指導したい」
そう考えて、毎年取り入れていたのが音楽を流しながら進める授業です。
子どもが授業の流れを理解し、自分たちで動けば、その分先生はいろいろな面に注意を払うことができます。
そして音楽を流せば楽しいです!!
安全に!楽しい授業を組み立ててみてください。
ボール運動でのICTの実践を紹介してます。
授業の3つの場面でICTを活用し、主体的に学ぶ姿勢を身につける授業を目指します!
子育て中のパパママさん、残業続きになってしまっている方におすすめ。
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