育休からの復帰時期、悩みますよね。
特に教員の場合、年度途中の復帰が難しいと言われることも多いですが、実際はどうなのでしょうか?
私自身、4月復帰と5月復帰の両方を経験しました。それぞれにメリットとデメリットがありましたが、職場にも大きな迷惑がかかる可能性もあるので状況を見ての決断でした。
今回は、私の体験談を交えながら、教員の育休復帰のタイミングについて詳しくお話しします。
育休復帰の3つのパターン
教員の場合一番多いのは、4月復帰。
夏休み明けの2学期からと考えている人もいるかもしれませんが、その時期に保育園に入れるかが大きな問題。
年度途中から保育園に入所したくても、定員の空きがない所がほとんどではないでしょうか。
私の住んでいる自治体では、保育園に入所してから1ヶ月以内に働き始めることが条件にありました。
だから4月に保育園に入ったら、2学期から仕事に復帰することはできませんでした。
自治体や保育園の環境によって、入所時期や入所のしやすさは様々。
今回は4月、5月、2学期の復帰の3つのパターンを紹介します!
4月に復帰した場合
私は20年近く小学校で勤務しましたが、周りのママ先生は100%4月復帰でした。
4月復帰のメリット・デメリットを紹介します。
一番スムーズに復帰できる
管理職に迷惑をかけない。
周りの先生と同じスタートを切れる。
4月復帰が一番スムーズなのは間違いないでしょう。
担当や仕事の役割を決めていく大事なこの時期に、職場の輪の中に入れるメリットが大きいです。
学校や学年のやり方、方針などを一緒に確認しながら、スタートを切ることができます。
4月は育休復帰する人だけでなく、転勤してきた人もドキドキしながら過ごしています。
みんなに緊張感があり、「はじめまして」の人も複数人いる中での復帰はやりやすいのではないでしょうか。
年度途中だと、ある程度職場の雰囲気ができていて、そこから1人だけ復帰するのは肩身が狭い思いをするかもしれません。
慣らし保育が大変
4月から子どもを保育園に入れた場合、すぐにフルタイム預かってくれるわけではありません。
慣らし保育があります。
私の子どもが通った保育園の慣らし保育のスケジュールです!
1週間目 数時間の慣らし保育(給食なし・午前中だけ)
2週間目 慣らし保育(給食あり・午後も短め)
少しずつ慣らすのがいいに決まっています。
祖父母にお迎えを頼ったり、自分が早退したりと予定を組まないといけません。
周りのママ友は(教員以外の仕事)、この慣らし保育を終わらせてから復帰していた人がほとんどでした。
教員の場合は、そうしたくても難しいのが現実。
4月の慣らし保育の時期に、有休を使いすぎてしまうのもも悩みどころです。
5月復帰の場合
せめて慣らし保育が終わってから復帰したい!
では、5月復帰をした場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
職場の人に迷惑がかかる現実
4月の1ヶ月間だけ、誰かに自分の分を働いてもらうことになります。
なんだか申し訳なく感じてしまいますよね。
最悪の場合は、1人欠員のままということもありえます。
教員不足のこのご時世、十分に考えられます。
4月の一番忙しい時期に、誰かが自分の仕事を負担してくれる可能性があるので、管理職と十分に相談することをおすすめします。
育休を取ることは権利ですが、なるべく同僚に負担がかからない方向で人事が進むといいですよね。
私の場合は、再任用の方が私が休んだ1ヶ月をフルで働いてくれて、その後は時短勤務に変更してくださいました。
再任用の方も私もその職場に長く働いていたので、ある程度の融通がきいたと思います。
5月復帰のメリット
5月復帰にしたことで、慣らし保育の送り迎えを全部自分でいけたことは大きいです。
子どもが新しい環境に急に置かれて不安な中、自分でフォローできたのはありがたかったです。
職場の同僚に感謝しかありません。
「もし病気になったらどうしよう」
という不安も、育休中だったため考えなくて済みました。
慣らし保育が2時間から、午前中全部。
給食まで。
と、だんだん時間が伸びていってから、職場に顔を出しました。
復帰したらいきなり授業をすることになるので、その準備と挨拶なども兼ねて通っていました。
これがなかったら、いきなり5月にフルでスタートはきつかったと思います。
2学期からの復帰
夏休みの間に復帰して、2学期の準備をするなんて、最高に贅沢なタイミングですよね。
私の自治体の場合は、先程も書きましたが、保育園に入ったら1ヶ月以内に職場復帰しないといけないというルールがあったので2学期復帰は選択肢にありませんでした。
そもそも年度途中の保育園に入ることも不可能だったので。
職場復帰をしたかどうかは、証明書を職場で発行してもらって提出しなくてはいけませんでした。
夏休み中に準備ができる
夏休み中は同僚も、時間的・精神的に余裕があるので、いろいろなことを教えてもらいやすですよね。
児童が登校しない時期に、授業や行事の準備をできるのは大きなメリット。
4月のバタバタしたカオスの時期とは違い、学校も新メンバーである程度流れができていると思うので、それにうまくのっかっていけるといいですね。
2学期は行事や学級経営のピーク
運動会や学習発表会、学校によってはまだプールがあるところも。
2学期は1年の中でも行事のピークです。
その行事が終われば、学級が荒れる時期やトラブルが増える時期を迎えます。
正念場の時期に、育休明けでまだ体も心も慣れていないママにとっては、仕事と子育ての両立が大変かもしれません。
しかも先生も児童もある程度雰囲気ができて、お互いのことを理解している中で自分だけが新参者状態です。
自分だけで抱え込まず、周りを頼ってくださいね。
どれだけ復帰時期を悩んでも
復帰する時期を育休中は散々悩みますが、復帰したら「仕事と両立できるか問題」にあっという間にシフトします!(笑)
とはいっても、いつ復帰するかは大きな問題!
家族で相談して、職場の上司や同僚にも相談して(可能であれば)、自分が考えるベストな選択肢を見つけてください。
保育園事情も大きく関わってくることなので、複数の保育園に見学へ行ったり情報を集めたりすることも大事です!
1歳児で復帰した時のタイムスケジュールを紹介しています。
この時期はほぼワンオペで、しかもフルタイム復帰だったので大変でした!(涙)
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